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被災地で障害児・者に対応して頂く皆様へ
活動ご苦労様です。支援活動中に発達障害児(者)への支援に接した場合、ご参考にして頂きたい注意点を厚生労働省障害発達センターの呼びかけを一部抜粋し記載させて頂きます。

◆発達障害のある人の特性は一人ひとり異なります。普段から支援を必要とし生活している障害者の場合、普段の支援方法と大きく異なった支援を受けると、かえって混乱を招くことがあります。本人や家族、または、本人の様子をよく知る人にできるだけ詳しい情報を確認し、出来るだけ普段の支援に近い状況で接してください。知らない人が集まる避難所などでは生活が出来ない事が多く、家族と別の場所に離れて生活している場合があります。

◆実際に関わって、気になった点や気づいた点については、避難所や訪問の際の担当者に必ず情報を伝え、申し送りをしてください。一貫したサポートを受けられることで、発達障害のある人やその家族も安心できますし、災害時のような特別な支援が必要でなくなった後の生活の安定にもつながります。

◆発達障害のある人は、見た目では障害があるようには見えないことがありますが、みなさんの理解と支援を必要としています。

◆発達障害のある人への対応には、コツが必要です。だから、ご家族など本人の状態をよくわかっている人が近くにいる場合は、必ずかかわり方を確認して下さい。
(対応例1)「必要な物品(薬、食品、筆記用具、玩具など)はありますか?」
(対応例2)「特に配慮すること(落ちつける場所、話しかけ方など)はありますか?」

◆発達障害のある人は、日常生活の変化が想像以上に苦手な場合が多いので、不安になって奇妙な行動をしたり、働きかけに強い抵抗を示すこともあります。だから、行動してほしいことの具体的な指示、時間を過ごせるものの提供、スケジュールや場所の変更等を具体的に伝えて下さい。
(対応例3)「ここにに座ってください。」(×:そっちへ行っては駄目と言う指示は出さないでください。)
(対応例4)筆記具と紙、パズル、図鑑、ゲーム等の提供。(×:何もしないで待たせる事は良くありません)
(対応例5)「今から□□をします。」(×:黙って強引に手を引く事はしないでください)
(対応例6)「○○は□□にあります。」(×:「ここにはない」と言う指示はしないでください)

◆発達障害のある人は、感覚の刺激に想像以上に過敏であったり鈍感である場合が多いので、命にかかわるような指示でも聞きとれなかったり、大勢の人がいる環境にいること自体が苦痛で避難所の中にいられない事が多く、治療が必要なのに平気な顔をしていることもあります。だから、説明の仕方や居場所の配慮、健康状態のチェックには一工夫をして下さい。

● 避難所での対応
(対応例7)文字や絵、実物を使って目に見える形での説明や、簡潔・穏やかな口調・声での話しかけ。
(対応例8)部屋の角や別室、テントの使用など、個別空間の保証をしてあげる。
(対応例9)怪我などしていないか、本人の言葉だけでなく身体状況を一通りよく見る。

◆発達障害について知識があり、「どんなふうに情報を伝えたらよいのか」「どんなふうに対応したらいいのか」「発達障害について詳しくない人に、どんなふうに説明したらよいのか」アドバイスや判断ができる人が必要です。このような人がいるかどうか、まずは避難所の中で確認して下さい。。

◆危険なところに行ってしまったり、病人の医療機器を触ってしまう子どもがいた場合。
(対応例1)ほかに注意や関心が向く興味のある遊びや手伝いに誘う、行ってはいけないところや触ってはいけない物がはっきりとわかるように「×」などの印をあらかじめ付ける、などの工夫が必要です。

◆水や食料、毛布などの配給時にずっと待っていられないで、騒いでしまう子どもがいた場合。
(対応例2)家族の代わりに子どもの相手をしたり、発達障害の特性を家族の代わりに周囲の人たちに説明していただくと、家族はたいへん助かります。


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